野糞×SDGs教育。ウンコは最高の教材だ

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水に流されたウンコの末路

伊沢 その共生の仕組みを子どもが知ったら、「他の生き物のご馳走になっているウンコを、トイレに流したらどうなるんだろう?」という疑問も生まれるかもしれません。

 今日持ってきたこの絵本は、それを子どもたちにも伝えたくて作りました。ウンコが水に流された後の末路を、そしてウンコが自然の中ではどんな旅をするのか、マオネコと一緒に学ぶことができる絵本なんです。

伊沢さんが写真と文を、山口マオさんがイラストを担当した絵本。主人公のマオネコがウンコと一緒にトイレに流されてしまうストーリーから、ウンコの処理のあり方や、人間と自然の共生について考える物語。

 大人でも知らない人は多いですが、ウンコはトイレから下水処理場に流されて、燃やされて灰になり、コンクリートの原料になっています。自然のご馳走になるはずのウンコが、逆に自然を壊しかねないコンクリートに作り変えられてしまう。そんな現状があるのです。

清水 なるほど。小学校でも下水処理場に見学に行き、汚いウンコがコンクリートになるのを見学します。ですがそこでは、ウンコがキレイな道路に生まれ変わってすごいという、糞土思想とは逆の感想をみんな抱くと思いますね。

伊沢 人間中心の、しかも現代文明社会という物差しでしか、物事を見ていないからですよね。

清水 その通りです。ですが持続可能な社会を築かなければならないこれからの時代、人間規模ではなく、地球規模で物事を考えていかなければいけないですよね。私はもう、ジャパン・ファーストだとかそんなことは言ってないで、「アース・ファースト」の時代でしょう、と話しているんです。

伊沢 そうですね。人間中心の考え方をひっくり返して、人間を自然の一部として捉え直す。それをやりたいのが、糞土思想なんです。

「この絵本は学校図書館に入れたいですね」と清水先生。