「生ききりたい」(後編)

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死が突然きても大丈夫なように今考えたい

伊沢 今の世の中は、なるべく長く生きるべきという考えがある。生きることの中に価値を見出そうとしていますよね。

淳子 そうですね。

伊沢 でも病気でも事故でも何でも、いつ死が来るかはわからない。だったら生きることだけでなく死ぬこともしっかり考えて、今をいかに有意義に過ごすかを考えたほうが、よっぽどいい生き方ができるんじゃないかなって。

淳子 そうですよね。

自宅にてギュウちゃんと

伊沢 でも、どうしても死は怖いというのがあります。

淳子 うん、わからないから。やったことがないから。

伊沢 どうしたら死の覚悟をつけられるのかを、色々な立場から考えたいんです。こうやればいつ死んでもいいというものを、なんとか見つけ出したいと思っているんです。

淳子 見つけ出し……たい。

伊沢 そう。自分自身の中にはなんとなく見えてきているんだけど、もうちょっと普遍的なものというか、多くの人に広げられるようなものを見つけたいなって。あとは前にも言いましたが、男と女で違うでしょ?

淳子 違いますね。

伊沢 私はどうしても男の理屈で考えてしまうけど、淳子さんに女性の感覚的なもので、死をどういうふうに見つめているかなど伺いたいんです。

淳子 なんだろうなあ、うーん。前にも言いましたが、私すごーい怖いものっていう感じはしないんですよ。

伊沢 男と女というだけじゃなくて、個人差もありますよね、そこは。

淳子 うん。なんかね、なんだろうなあ……。

自宅風呂場にて、スモモとヒノキと